農鳥岳９９．８．２

農鳥岳（３日目）　１９９９．８．２

３日目の朝も良い天気であった。東の雲の上に、ご来光を仰ぎ、１日が始まる。農鳥岳が、
モルゲンロートに染まる。朝食を済ませ、サブザックで、農鳥岳を往復する。西農鳥岳は、
風が強く、塩見岳、悪沢岳、荒川岳、赤石岳が、すっきりとよく眺められた。さらに、農鳥岳
に向かう。農鳥岳の上に富士山が見える。一旦下って、登り返し、農鳥岳山頂に着いた。
農鳥岳山頂からも塩見岳が美しい。また、間ノ岳がどっしりとして、その先に北岳が鋭い姿
を見せている。東には、雲の上に富士山が秀麗な姿を見せている。展望を十分楽しんで、
農鳥小屋に戻った。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．

農鳥小屋に着いて、先ずは、水場に水を汲みに下った。水場へは１５分程かかるが、お花畑
の中の道で、花を眺めながらの登りは苦にならない。冷たい水を汲んで、テントに戻りソーメン
を茹で、冷たい水に冷やして食べる、美味なり。直ぐ目の前の岩の上に雷鳥が止まり、下の雛
を監視しているのか、しばらく、じっとして動かなかった。じっくり、写真を撮ることができた。

テントをたたみ、重荷を担いで熊ノ平に向かう。間ノ岳をトラバースする道であるが、間ノ岳
への道との分岐からは一旦下って、登りがあり、平な道とばかり思っていた身には、ちょっと
きつかった。間ノ岳の山腹のトラバースは、平らな道で、ほとんど登山者とも会わず、静かな
道であった。三国平からは急な下りを降りて、熊ノ平小屋に着き、指定された場所にテントを
張って、ビールを飲む。展望のよい場所もあったが、指定された場所は樹林の中であった。