聖岳（４日目） １９９８．８．５
４日目の朝は晴天であった。青空にそびえる大沢岳を目指す。ハイマツと岩の急登は、朝の体には
辛かった。大沢岳に登ると周囲の展望が開けてきた。昨日まで歩いてきた赤石岳、荒川岳、悪沢岳
が北側に、東には富士山が、南側には、これから向かう、中盛丸山、兎岳、聖岳の山々が見える。
中盛丸山の山頂には、タカネビランジの花が咲いており、登りの疲れを癒してくれる。 ．
中盛丸山を下り、小兎岳に登り、また下って、兎岳に登る。兎岳からは一段と下まで下り、聖岳に
登る。さすがに聖岳の登りではバテてきた。やっと、聖岳山頂にたどり着いた時には、山頂は雲に
覆われて、展望はなかった。奧聖岳へ行く意欲も失せ、聖岳を下った。 下りはあまり人もおらず、
花を愛でながら、静かな山を楽しむことができた。歩き疲れたころ聖平の小屋に着いた。 ．
聖平小屋は、小屋の前が広場になっており、かなりのテントが張ってあった。夕食に、そばを食べ
たが、そばはあまりおいしくなかった。疲れのせいもあったが、やはりソーメンののど越しの方が、
いいようだ。最後の山の夜は、山行を振り返りながら、しみじみと山の空気に浸った。 ．
朝、百間洞の先に朝日の当たる山は聖岳か。
大沢岳のハイマツと岩屑の登り。
大沢岳中腹から百間洞のテント場を見下ろす。
大沢岳から百間平、赤石岳、悪沢岳、荒川岳を望む。
東には富士山がちょっと霞んでいる。
これから向かう、中盛丸山、兎岳、聖岳が待っている。
歩いてきた、大沢岳、赤石岳
中盛丸山の頂上の真中には、タカネビランジの花が咲いていた。
聖岳への登り、辛い登りだった。
聖岳山頂、雲の中で展望はなし。
聖岳の下り、砂礫の斜面を降りる。
トウヤクリンドウ イワツメクサ タカネツメクサ
タカネシオガマ ミネウスユキソウ タカネヒゴタイ
聖岳の下りから振り返る。
聖岳の下り道
行くのをあきらめた上河内岳が雲間に見えた。
小聖岳も雲の中だった。
ヤマハハコとオトギリソウ マルバダケブキ
トリカブトとマルバダケブキが目立つお花畑
聖平小屋
小屋前のテント場