那須：茶臼岳・朝日岳・三本槍岳２００７．９．８

那須：茶臼岳・朝日岳・三本槍岳　２００７．９．８

朝日岳から眺める茶臼岳

峠ノ茶屋駐車場－－峰ノ茶屋避難小屋－－茶臼岳－－牛ガ首－－朝日岳－－三本槍岳－－峠ノ茶屋駐車場
　　　　　6:05　　　　　　　　 6:50-7:00　　　　　　 7:40-45　　　8:40-45　　10:00-10　　11:25-50　　　　　　　1:50　　　．　

天　　候　　：　　晴　れ　　　　　　　　　　メンバー　　：　　単　独　　　　　　　　　　山行形態　　：　　夏　山　登　山

那須の山はリンドウの花が咲いているという新聞記事を見て、那須に出かけた。那須連山には茶臼岳、朝日岳、三本槍岳、
南月山などの山があり、中心は茶臼岳であり那須岳とも呼ばれている。しかし、茶臼岳にはロープウェーが架かり、観光客も
多く、登山対象としては敬遠される。今回は、早朝家を出て、峠ノ茶屋駐車場に行き、ロープウェーの動く前に茶臼岳に登っ
た。茶臼岳は、活火山で西側からは噴煙を上げており、全体に木がなく岩山の登っては面白い山である。　　　　　　　　　　．

峠ノ茶屋駐車場も混むので敬遠していたが、午前６時では、まだ１割ほどの駐車であった。トイレはシャッターが閉まって使え
ず脇に５つの架設トイレがあった。駐車場から登り出し、登山道の登り口に鳥居があり、狛犬が赤い頭巾を被っていた。ここ
から樹林の中の登りになるが、ここが結構きつく感じるところである。２０分も登ると樹林を抜け、展望の良いなだらかな道と
なる。左は茶臼岳の斜面を見ながら、斜面を峰ノ茶屋へトラバースして行く。右には明礬沢の上に朝日岳の岩山が見える。
登山道の脇にはエゾリンドウの花も次々と現れる。峰ノ茶屋の避難小屋で一休みして茶臼岳に登る。茶臼岳は岩山で、石に
記された黄色いペンキの印を追って登る。手を使うような岩登りや、クサリ場などはないが、気をつけないとペンキ印の道を
はずす。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．

茶臼岳山頂は、火口になっており一周する道がある。北側には朝日岳、三本槍岳の山並みが眺められ、西側では噴気孔を
見下ろすことができる。南側には日の出平から南月山、白笹山の山と大佐飛山連山の山並みが望まれ、東側は雲海が覆っ
ており、雲海の先に八溝山連山の山が霞んでいる。山頂は静かで、山の雰囲気を思う存分楽しんだ。山頂には５，６人の登
山者グループがおり、記念写真を撮りあった。山頂からはロープウェー山頂駅方面に下った。ここも岩山でかなり急な足場
の悪い道であるが、ロープウェーで来た観光客が、サンダルなどで登って来る。ロープウェー山頂駅までは下りでも２５分か
かっている。岩場のペンキ印の道で、はっきりした道ではなく、山頂から峰ノ茶屋へ、間違って下ってしまう観光客も多い。
今は、ロープウェーの動く前なので誰もおらず静かである。ロープウェー山頂駅手前から牛ガ首に向かう。この道も茶臼岳
の山腹を巻く道で、エゾリンドウの花が咲いている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．

牛ガ首にも誰もいない。登山者が１人通り過ぎるだけ。噴煙を眺めながら峰ノ茶屋へ戻る。峰ノ茶屋付近は登山者が大勢
休んでいた。峰ノ茶屋から朝日岳に向かう。剣ガ峰の巻き道にはエゾリンドウの花が沢山咲いている。朝日岳もガスが切
れて見えてきた。ニセ穂高といわれる朝日岳の岸壁は迫力がある。剣ガ峰の巻き道が終わると、朝日岳の岩場の登りに
なる。クサリ場のトラバースがあり、稜線の急な登りにクサリを張り渡した登山道が３箇所作られているが、ここは、右側の
旧道を登ることにしている。急斜面を登りきると、朝日岳の肩に出る。ここからはなだらかな道が、山頂に続いている。　．
山頂から下ってくる登山者は多かったが、私が山頂に着いたときは誰もおらず、セルフタイマーをセットして山頂標識脇に
行ったら、虫の大群に囲まれた。山頂標識付近は虫でいっぱいである。後から来た登山者も虫の大群に襲われていた。
山頂からはガスで茶臼岳は見えず、早々に山頂を下った。山頂の下では、ガスの切れ間に茶臼岳が眺められた。　　．

朝日岳を下りて三本槍岳に向かう。清水平へ行く稜線は、南側の岩峰の朝日岳とは全く違う緑のハイマツや潅木のなだ
らかに隆起した朝日岳や三本槍岳を眺めながらの稜線漫歩である。清水平への下りの階段状の道が、土留めの丸太が
土砂が流れて浮き上がっており歩きにくかった。清水平の木道を渡り、スダレ山への登りはなだらかで歩きやすい道で、
エゾリンドウの花も咲いている。こちらのエゾリンドウは花が小さく見栄えがしなかった。スダレ山中腹の分岐から三本槍岳
への道はぬかるみや段差があり歩きにくい道となる。三本槍岳との鞍部から一登りで三本槍岳に到着する。三本槍岳頂
上には多くの登山者が休憩していた。私も、カップラーメンとコンビニおにぎりの昼食休憩とした。流山、大倉山、三倉山の
眺めを楽しみに来たが、大倉山、三倉山の山頂付近は雲に覆われて見えなかった。三本槍岳からは来た道を、一気に
駐車場に戻った。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．