日光：霧降滝・大山２００３１１０８

日光：霧降川の滝、大山　２００３．１１．８

先週（１１月１日）、霧降滝に紅葉を見に来て、滝見台に日本テレビのカメラがあったが、その日
日本テレビで霧降滝とその上にある滝を中継していたということであった。霧降滝のある霧降川
には、いくつかの滝があるが、まだ行ったことがなかったので、これらの滝を見て、大山に登って
来た。牧場となっている大山に登って霧降川上流から降りてくる道を下ったが、道の入り口には
「廃道につき通行不能」の看板が立っていた。日光の山道は廃道が多いようである。　　　　　　．

朝、夜明けは雲に覆われ余り天気が良くなかったが、太陽が昇り日が射してきて天気が良さそう
なので、午前８時に日光に向かった。午前９時過ぎ霧降滝駐車場に着いたが、下の駐車場はまだ
半分ほど空いていた。先週の１１月２日午前９時頃は、前日に続いて妻と霧降の滝を見に来たが、
駐車場はいっぱいで霧降滝周辺は渋滞しており、路上駐車する車があったのにずいぶん違う。
勿論先週は紅葉が最盛期で、今週はかなり紅葉も終わってはいたが。　　　　　　　　　　　　　　　．

霧降滝の滝見台には先客が１人だけ。先週のカメラの放列の間からではなく、滝見台のどこから
でもゆっくり写真を撮ることができた。滝見台から戻り、駐車場から上の登山道に入る。　軽装の
お年寄りのグループや家族連れが歩いている。ザックを担いだ私が場違いな感じである。　でも、
道は川を渡ったり、間違いやすいところがあるが、案内板が中途半端であった。案内板は結構ある
のだが、分かりにくい所や、案内の欲しいところにないのである。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．

私もちょっと戸惑うところがあったが、川を渡る所では川の向こう側に道標があるので分かるのだ
が、家族連れは川の手前で道がなく右往左往していた。橋のない川を渡るという考えはないので、
その旨の案内板があってよいのではないか。川を渡ってしばらく行くと、川の反対側から、川を渡渉
してくる高年の夫婦連れがいた。膝下の渡渉で、歩き慣れた感じではあったが、靴と膝下はずぶ
ぬれであった。最初の丁字滝も対岸に合流する沢に見えるのだが、道が上流に高見を登った所に
橋がかかっており、丁字滝への道があるのが分からない。２万５千分の１の日光北部の地図にも
道は載っていない。対岸の上を歩く人影が見えたので、上流に道があるのが分かったが、人影が
無かったら、沢に降りて沢沿いに登って行くところであった。ここにも上流から道のある旨の案内板
が欲しいところだ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．

丁字滝は、こぢんまりした滝であった。霧降川に戻り、左岸を上り、次は霧降川に架かる玉簾滝で
ある。河原に降りて見る玉簾滝は、急斜面を流れ落ちる、名前のとおりの玉簾（たますだれ）の滝
である。落差があまりないので、ちょっと迫力に欠ける。優しい滝である。霧降側の左岸をさらに登
ると、大山への道を分け、霧降牧場への道路に出る。道路を横切り、河原で霧降川に架かる橋を
渡ると、左の沢に架かるマツクラ滝（マックラ滝か）に出る。かなり豪快に水が垂直に落ちて来る。
見てきた３つの滝では、一番迫力があった。支流で水量が少ないのが残念である。　　　　　　　．

少し戻り、大山への道に入る。牧場の柵を越える階段があり、柵を越える。ここからは樹林の中の
笹原の急登となる。　一汗、二汗かいて、霧降牧場の猫ノ平に登る。　草原となって見晴が良い。
目の前に霧降高原の霧降スキー場を従えた赤薙山がそびえている。スキー場の右には丸山の丸
い頂が、左肩に女峰山が重なっている。女峰山の左の裾野には、男体山が遠く望まれる。猫ノ平
の先には牧場の草原と目指す丸山が見える。まだ、あと一登りしなくてはならない。牧場の道は
丸太の階段状で歩きにくく、丸太の脇の牧草地も割とでこぼこがあって、遠目に見るほど歩きや
すくはなかった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．

大山山頂は牧場の一角で、真新しい四阿があった。猫ノ平から大山までに３組の夫婦連れに
出会ったが、山頂には単独の男性が一人だけで、彼もすぐ、猫ノ平に向かった降りて行った。
山頂の四阿の木のテーブルとイスで、カップラーメンの昼食とした。汗が冷えて少し寒かった。
大山を後に、高原ハウスの道標に導かれて、霧降スキー場に向かう。霧降川の上流の合柄橋
を渡り、霧降滝方面への降りの道には「廃道につき通行不能」の看板が立っていた。　　　　．

霧降スキー場から有料道路を下るのもつまらないので、廃道に入ると赤いテープが木に着いて
おり、道も笹が生えているものの割とはっきりしている。赤いテープは、沢を越える所や、道が曲
がる所には多く着いていて、分かりやすかった。道跡は歩きやすいが、唐松林で笹が背丈程に
なった所で道跡をはずしたら、倒木だらけで歩きにくかった。　赤いテープは頻繁にあるので、
すぐ道跡に戻ることが出来た。廃道は目印もあり、道跡も割とはっきりしていたので、静かな山
歩きを楽しめたが、なぜ、崖崩れがあるわけでもない、登山道を廃道にしてしまうのだろうか。

廃道は、マツクラ滝手前の霧降牧場への道路に出た。道路を右へ行けば、有料道路に出て
霧降滝駐車場に行けるが、有料道路の手前で丁字滝の道標があり、丁字滝から登山道を
駐車場に戻ることにした。丁字滝の上では、４人の女の子のグループに、ここを行けば道路
に行けますか、と聞かれ、丁字滝分岐では５，６人の年輩の家族連れが道に迷っていたので
声を掛けて道を教えた。霧降川の滝は年輩の人が多かったので、霧降牧場への道路を利用
した滝見物の案内板があればいいのではないかと思った。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．

駐車場－霧降滝滝見台－丁字滝－玉簾滝－マツクラ滝－猫ノ平－大山－牧場道路－駐車場
9:15　　　　9:20-25　　　 10:05-10　 10:25-35　 10:50-11:05　　　　　 12:10-35　　　 1:55　　　 2:40