尾瀬ヶ原０３０９１３

尾瀬ヶ原（富士見下）　０３．０９．１３

３０年振りに富士見下から尾瀬ヶ原へ行って来た。３０年前までの４回の尾瀬は富士見下から登る
か大清水から登って富士見下へ降りるかで、尾瀬と言えばいつも富士見下を通っていた　　　　　．
３０年前は、富士見下から富士見小屋を越えて尾瀬ヶ原へ降り、尾瀬ヶ原を横断し、三条の滝まで
行って、帰りは尾瀬ヶ原を縦断し山ノ鼻から鳩待峠に出て、鳩待峠からタクシーで沼田駅へ行った。
この頃から鳩待峠にマイクロバス、タクシーが入るようになり、その後は私も富士見下へ行くことは
なくなり、鳩待峠から尾瀬へ行くようになった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．

富士見下の駐車場は空いていて、無料。静かな山が楽しめるとの情報で、富士見下に向かった。
朝は雲に覆われて天候は良くなかった。５時に家を出たが、１５分後カメラを忘れたのに気が付き
取りに戻るという失態。尾瀬ヶ原は無理、アヤメ平でいいやと思いながら、８時に富士見下到着。
林道ゲート前の駐車場には３台しか止まっていなかった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．

富士見小屋までの林道は、歩きやすく、途中に水場もあり、快調に歩いた。富士見小屋に行く車
２台と会っただけで、登山者とは会わず静かな山を味わった。富士見小屋の前にも人がいない。
雲が低く、アヤメ平へ行っても展望は望めない。　富士見下から１時間半で、コースタイムよりは
かなり早い。　このペースなら尾瀬ヶ原も往復出来そうで、ガスに煙る尾瀬ヶ原もいいのではと、
尾瀬ヶ原に向かった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．

富士見小屋の先の小田代には、２組の夫婦連れがいて、今日始めて会う登山者だった。富士見
小屋から、尾瀬ヶ原への道は歩きにくい道の記憶であったが、上の方は木道で、途中の急斜面も
それほど歩きにくくはなかった。道が良くなったのか、私が山歩きに慣れたのか。　おそらく後者で
あるのだろう。ここも、途中２グループと会っただけの静かな山を楽しめた。また、尾瀬ヶ原に降り
て行くほど、天候が良くなってくる。薄日も射してきた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．

尾瀬ヶ原に着くと、至仏山が姿を現している、燧ヶ岳も、頂上付近を雲が流れて行くが見える。
尾瀬ヶ原の竜宮十字路は、ベンチに休む人も少なく、木道を歩く人もそれほど多くない。竜宮小屋
で４７０円の缶ビールを２本買って、竜宮十字路のベンチで飲む。青空がどんどん広がり、至仏山
燧ヶ岳、景鶴山と尾瀬ヶ原の景色を楽しみながら、早秋の静かな尾瀬を十分堪能した。池塘には
カモが数羽水にもぐり餌をついばんでいた。ヒツジグサの花も咲いていた。竜宮十字路の辺りには
ウメバチソウ、オヤマリンドウ、ミヤマアキノキリンソウ等の花々や、灌木の紅葉も見られた。　．

尾瀬ヶ原から富士見小屋への登りも、ビールのアルコールにちょっと息が切れたが、途中１０分の
休憩を入れ１時間４５分程であった。　小田代では燧ヶ岳も見えたので、　アヤメ平へと急いだ。
アヤメ平へ着いて燧ヶ岳を写真に撮っていると、瞬く間に雲に隠れてしまった。　至仏山や景鶴山
はよく見えている。アヤメ平は誰もおらず、私一人の世界であった。やがて、至仏山方面にもガス
が流れて来たので、富士見下に下った。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．

富士見小屋から富士見下までの林道歩きは、疲れた足には、かなり堪える歩きであった。下りで
あったが、所要時間は登りと同じく１時間３０分であった。朝の登りの快調さは、遠い昔のようで、
下りの林道歩きは、かなり辛かった。富士見下が人気のないコースであることを実感し、納得した。

富士見下－富士見小屋－竜宮小屋－竜宮十字路－下ノ大堀－竜宮十字路－アヤメ平－富士見下
　8:15　　　　　 9:50　　　　 11:15　　　 11:20-40　　　　 12:00　　 12:20-30　　　 2:35-50　　　 4:35